中垣 秀一
2016年入協 / 八重洲支店 保証課
潜在的な企業の強みを見つけ、
保証支援に結びつける。
-
TOPIC.01
入協理由は?
利益追求ではなく、公的な立場から
中小企業を支えていくことに共感。自分が生まれ育った東京の企業を支えられるような仕事がしたいと考え、信用金庫を中心に就職活動を進めていきました。そうしたなかで大学の就職課から当協会のことを教えてもらい、利益追求ではなく、公的な立場から中小企業を支えていくという目的に強く共感しました。日本企業の99%が中小企業であり、その多くが地域に深く根ざしています。そうした企業を盛り立てていくことは、地域経済、地域社会の活性化へとつながりますし、当協会なら東京全域の中小企業を支援することで、自分の故郷である東京の発展に寄与することができます。しかも、金融機関では支えきれないようなお客さまについても、当協会なら支援できることを知り、私はとりわけ保証部門の仕事に強く惹かれました。実績があるのに、その時点での財務諸表の数字がよろしくなく、なかなか融資してもらえない、やる気も技術もあるのに、実績がないから開業資金をなかなか融資してもらえない、こうした中小企業に対し、救いの手を差し伸べられる仕事に、私は大きなやりがいを見い出し、当協会への志望度も一気に高まっていきました。
-
TOPIC.02
仕事内容は?
さまざまな観点から審査・検討し、
保証の諾否を判断していく。現在は保証部門の仕事に従事しています。お客さまからの申込をさまざまな観点から審査・検討し、保証の諾否を判断していく仕事です。具体的には、申込書類に記載されている事業内容や沿革などを確認するとともに、財務諸表の分析を通じて、その企業の実態を正確に把握していきます。ときにはお客さまの所に足を運び、自分の目と耳で確認していきます。とくに私ははじめて保証協会を利用されるお客さまを中心に担当しており、そのなかにはこれから起業されるお客さまも多く含まれており、お客さまに直接会ってお話をうかがうことを何より大切にしています。なぜなら、その企業の企画力や技術力、あるいは経営者の人柄や事業にかける熱量といったものは、数字には表れにくく、お客さま自身も気づいていないような強みもあったりするからです。以前にも、ある厨房機器メーカーからの保証申込を担当した際、潜在的な強みを見つけることで、保証支援に結び付けることができました。
TOPIC.03
やりがいは?
何ものにも代え難い喜び、
達成感を得ることができた。
申込書類を見る限りでは、その企業は海外の安価な製品の台頭により、経営状態が思わしくなく、財務諸表の数字は厳しい状況を示していました。しかし、お客さまに直接お話を伺うなかで、同社の製品の品質の高さを私も見て取ることができたと同時に、大手企業からの新たな受注も控えていることがわかりました。私は、注文書を根拠に今後見込まれる売上、期待できる利益などを算出しながら事業の将来性を見い出し、面談の際に感じた社長の熱意を報告書にまとめ、保証支援につなげることができました。後日、社長から感謝の言葉をいただいたときは、何ものにも代え難い喜び、達成感を得ることができました。それ以降、私は「熱くならず冷静に」を身上とすることで、一つひとつの事実を丁寧に拾い上げ、目には見えない信用力を発掘していくことを心がけてきました。これからも着実に経験を積み上げ、たとえば中小企業診断士のような資格の取得も目指しながら、保証審査のスペシャリストになりたいと考えています。